効率を上げる7つの勉強法
勉強ってめんどくさいですよね。そもそも勉強が好きな人は、ほとんどいません。
しかし、学校では、勉強をしていい成績を残さなければいけません。
また、資格を取得するためにも、勉強をする必要があります。
できれば勉強はしたくはないと思いますが、どうしてもしなければいけない局面は結構あります。
そこで今回は、勉強をするにあたって、効率を上げるためのコツというテーマで、暗記系と思考系に分けて話をしていこうと思います。
この記事が対象としている人
- 勉強の仕方がわからず困っている人
- 効率をあげて勉強を時短したい人
- 資格をスピーディーにとっていきたい人
- 成績をもっと伸ばしたい人
勉強の心構えをリストアップ
これらを意識して勉強に励むと効果的です。覚えておきましょう。
- 問題を解くことを重視
- 復習を重視
- 文章問題を解くことを重視
- 毎日続けることを重視
暗記系の勉強
暗記系は、勉強のなかのほとんどの割合をしめ、また比較的簡単に身に着けることのできるものとなっています。
そのため、この項に書かれていることを実践すれば、成績は割とすぐに伸びていきます。
勉強の基本は「覚えること」ですので、まずは前提として暗記系の勉強の方法を身につけましょう。
1:問題を解くことを重視
暗記系の勉強をするときは、教科書や参考書の内容を覚えるというよりは、問題を網羅的に解いていくことを中心に勉強をしていきましょう。
これには理由があって、様々な研究で、インプットとアウトプットでは、アウトプットのほうが記憶に定着しやすいという結果が出ているからです。
教科書や参考書を読み込んで理解するのはインプットですよね。
それに対して、問題を解いていくのは、自分の知識を使っていくのでアウトプットになります。
実際の科学的な見解からも、アウトプット中心つまり問題をたくさん解いていくことを重視した勉強の方法が最も効率が良いのです。
2:解く前に軽く覚える
前項で、問題を解いていくのが効率がいい勉強法だと紹介しました。
しかし、何も覚えていない状態で問題を出されても、手も足も出ないですよね?
ですので何も覚えていなければ問題を解いてもただの時間の無駄になります。
すごく当たり前の話ですが、出力するまえには入力が必要です。
何もない状態から何かを出すことはできません。
そこで、問題を解く前に、その問題の内容について軽く覚えます。
まず最初は、初めから問題の答えを見てしまいましょう。
そしてその問題の答えをそのまま覚えてしまうのです。
あくまで一回目は軽く覚え、最初からしっかり覚えようとしないようにします。
最初からしっかり覚えようとするとかなり時間がかかってしまい、非効率ですし、そもそもアウトプットのメリットがなくなってしまいます。
では、軽く覚えるといってもどのように覚えていけばいいかと聞かれると、ピンとこないと思います。
実際にどのように覚えていけばいいのか次項で説明します。
3:7個くらいずつ覚えていく
実際に暗記をしようとする際は、普通は一気にすべて覚えようとしがちですが、それでは覚えきれずにすぐ忘れてしまいます。
また、一度に全部というわけではないものの、問題集1ページ分や、用語10個などを一気に覚えようとしてしまっても覚えきることは難しいと思います。
人間が一度に覚えられることのできる個数は7±1個ほどだといわれていますので、一度に覚える数は7個前後に抑えなければなりません。
また、ここでいったん覚えた7±1個のことを、アウトプットして消化する必要があります。
記憶には短期記憶と長期記憶と呼ばれるものがあるのですが、インプットでは短期記憶として記憶されます。
一方、アウトプットでは、短期記憶として保存されたことを、長期記憶として昇華することができます。
ですので、いったん短期記憶のほうで覚えた7個のことを、アウトプットすることにより長く保存されるようにする必要があるのです。
というわけで、大体7個くらいのことを覚えたら、一度そこの問題を解き、覚えていることを確認してから次の7問分を覚えていきます。
たった7問ですが、それでも中には覚えきれなかったものもあるかもしれません。
そのときはいったん立ち止まり、その部分を覚えきれるまで何度も覚えなおして問題を解きます。
そうすることで、効率的にかつ確実に覚えることができます。
4:繰り返し問題を解く
いくらアウトプットをいたといえども、たった一回の問題演習だけではなかなか真の長期記憶には保存されません。
そこで、覚えた後、繰り返し問題を解く必要があります。
アウトプットには、記憶を長期記憶に昇華させる効果があるのですから、これを繰り返すことで、2度と忘れないくらいに強固な記憶を作ることができます。
おすすめの繰り返し方としては、
- 5問ずつ覚えていきながら、覚えた5問をいったん解くという方法で1回目の演習をします。(一度に解く問題の数は7個以内なら何個でも可)
- 5問ずつ覚えるということを繰り返しながら、1ページや一節といった一つの大きな区切りのとこまで覚えたら、一度そのページや節の問題を全部解いてみます。これで2回目の演習です。
- 最後に、一章分やテスト範囲分が終わったところで、その範囲の問題を全て解いていきます。これで3回目の演習になります。
ここまですれば、かなり覚えることができているでしょう。
それから、ここが何気に大事なところで、3回目の問題を解いていく中、つまり一章分やテスト範囲分の中で、解けない問題もあるかもしれないですが、そういった問題には解けなかったことがわかるように印をつけておきましょう。
3回も解いてなお覚えられなかったところですので、相当覚えるのが難しいということになります。
そういった問題は、テストであれば全教科のテスト範囲を勉強し終えた後に、資格試験であれば参考書の全章を覚えた後に、最後の追い込みということで解けなかった問題を解くようにしましょう。
ここまですれば、暗記系の勉強を効率よく完璧にすることができます。
思考系の勉強
テストや資格などの問題の中には、思考力がなければ解けないものもいくつかあります。
例えば、国語の文章問題などは、論理的に考えて解いていかなければならないため、思考力が必要な問題の良い例です。
ここからは、どのように勉強すれば思考力が上がっていくのかについて解説していきます。
1:とにかく数をこなす
思考力の問題というのは、どのようなものを暗記しようともできるようにはなりません。
しっかり自分の頭で考えて、答えを出していかなければならないものとなっています。
そして、残念ながら思考力は、一朝一夕に上がるものではないんです。
それでも、正しい努力を続けていけば必ず上がっていくものでもあります。
思考力の鍛え方自体はかなりシンプルで、思考力を使う問題をとにかく解きまくればいいのです。
ここで、思考力を使う問題とはどのようなものをいうのかというと、少し前に書きましたが、国語の文章問題が一つのいい例です。
そのほかにも、まれに社会の問題でもありますが、表やグラフ、記事などを見せられて、これについてどのようなことが結論付けられるかといったようなめんどくさい問題も思考力を使う問題です。
逆に思考力を使わない問題は、暗記系の問題です。思考系と暗記系の問題の違いは何となく分かると思います。
国語の文章問題などの思考系の問題は暗記系と比べ対策がしにくく、高得点を取るのが難しいものです。
だからこそ対策が必要です(くどくてすみません)。
そしてその対策は、とにかく、点数を上げたいと思っている問題と同じ系統の問題をたくさん解きまくることです。
国語の問題だったら現代文の問題集を購入して、とことん解けばいいし、数学の初めて見る応用問題(これも思考系です)に対する対応力を上げたければ、レベルの高い数学の問題集や入試試験の問題をたくさん解けばいいのです。
ここで、問題を解いていく中で注意してほしいのですが、自己採点するときに、できなかったところのやり直しはしっかりするようにしましょう。
ここでも、自分の頭をフル回転しながら、どのように解けばよかったのだろうと考えたり、どうすればこういう風に考えることができただろうかと振り返ったりします。
この作業が最も重要で、ここの作業がしっかりできていれば、早い段階でおのずと思考力はついてきます。
2:急激に伸びるときまで継続する
とにかく問題をこなしていけば思考力がついてくることはわかりましたが、すぐに身についてくるわけではありません。
いくら効率的に勉強したとしても、これに関する力は伸ばすまでにそれ相応の時間がかかります。
じつは思考系の問題は、勉強を始めた最初のころは、全くと言っていいほど伸びません苦笑。
伸ばすためには長い時間をかけてコツコツと継続的に努力していくしかないのです。
そして、この継続的な努力がかなりつらいものになります。なぜなら、全く効果がないように見える作業(勉強)をただひたすらに続けなければならないからです。
この精神的苦痛はかなりのものとなります。
しかし、ある程度の期間頑張って勉強を続けると、急に伸びる時が来ます。
長い停滞期を乗り越えて、ためていた分の力が一気に発揮されるのです。
これまで難しいと思っていた応用系の問題をすらすら解けるようになり、小論文や現代文もすらすらとわかる。
この経験をした時の感動は大きく、これがまた大きなモチベーションとなって勉強をさらに頑張るようになります。
ですから今のうちに、最初のうちは全く伸びなくてもあとから急激に伸びるということを知っておきましょう。
心構えをしておけば、過酷な勉強の負担がかなり減ると思います。
3:とにかく毎日続ける
思考系の勉強は、少しだけでもいいので毎日続けるようにしましょう。
どんなに時間ややる気がない日でもです。
なぜなら、間隔をあけると、前回の勉強で得た力をさらに伸ばすどころか、落ちてしまうからです。
具体的に言うと、一週間に70分勉強するより、毎日10分ずつを続けたほうが効果的なのです。
暗記系の場合はただ覚えるだけですので、1週間くらいは割ともつのですが、思考系となると技術的なものと同じようなものになりますので、やはり何日か間隔があくとすぐに鈍ってしまいます。
ですので、一日にほんの少し、現代文の演習1問だけでもいいので、毎日勉強するようにしましょう。5分したら終わりでも構いません!
もし間隔をあけてしまいますと、「3歩進んで2歩戻る」という残念なことになってしまいかねませんので、くれぐれも注意しましょう。
少しでも効率を上げるなら連続して勉強するようにしてください。
おわりに
知は力とはよく言いますが、まさにその通りだと思います。
力を手に入れるための方法の一つが勉強です。
そして、勉強で大きな力を手に入れるためには、効率を求める必要があります。
この記事に書かれてあったことを実践してみて、ばんばん勉強の効率を上げていきましょう。