思考力を鍛える5の方法|習慣化して賢くなろう
いきなりですが皆さん、いかがお過ごしでしょうか?家の中でダラダラしているひともいれば、仕事に打ち込んでいる人もいると思います。何はともあれ、人生をよりよく生きていくためにはよく考えて生活していくことが必要です。
今回僕が話そうと思っていることは、だれでも共通でもっておいたほうが良い思考力の習慣の話になります。習慣は時として絶大な力を発揮することは間違いないですが、良い習慣があれば、悪い習慣もありますよね。そんな普段からの習慣によって、思考力は変わってきます。
その中で、これだけは絶対身に着けろ、と言いたいものを、5つほど紹介しようと思います。この記事に書いてあることを実践していけば、自分で深く考えることのできる人になることができます。
この記事はこんな人におすすめ
- 考える力が欲しい
- どんなことをすれば思考力が高まるのかわからない
- 頭がよくて教養がある人になりたい
そもそも思考力とは
いちいち説明すな
思考力は考える力のことだろ?
もうわかってるよ!
まあ、思考力を文字の通り言ってみたら、ただの考える力ということになります・・・。ですが、考える力って、どのように考える力のことでしょう?具体的なことを聞かれると答えられない人もいるかと思います。
実は、上の文の「どのように考える力のことでしょう」と考えている時点で、すでに思考力は使われています。この場合、何を考えているのかというと、「この問題を抽象化したら何になるだろう?」ということを考えています。
この抽象化が、思考力を要する作業なのです。また、これ以外にももう一つあります。それは、具体化です。
抽象化が、原因からどんなことが言えるか結論付けたり、複数の詳しい情報から共通点を探して本質を見つけたりする作業のことなのに対して、具体化はその逆です。物事の原因を探ったりあいまいなところを詳しくしたりすることを指します。
「思考」とは、この具体化と抽象化を行ったり来たりすることであり、「思考力」は、具体化や抽象化が的確にできる能力のことを言います。具体と抽象を行ったり来たりするうちに、考えというのは自然と深まっていき、通常より達観した視点で考えることができるようになります。
では、この思考力は、どのような習慣によって身に着けていくことができるのでしょうか?次項から説明していきます。
習慣① なぜ?と日ごろから考える
一つ目の習慣は簡単なことです。単純に日ごろからなぜ?という疑問を持つようにすればいいのです。この作業は具体化に当たります。なぜ?を重ねることによって、詳しい原因や理由が見えてくるようになります。
例として、「眠い」という事柄について考えてみましょう。
まず一つ目の疑問を投げかけます。「なぜ眠いのか」。
すると、「昨日夜更かししたから」という事実が頭の中に浮かんできます。ここで、「じゃあ、今日早く寝ればいいや」と一段階しか「なぜ?」を考えないまま結論付けるのは、早計です。この段階で本質が見分けられることはありません。
最低でも3段階は「なぜ?」を考えたほうがいいと思います。できるだけ深いところまで思考を掘り下げるためです。一段階ではまだまだ浅いということになります。
次に二つ目の疑問を投げかけます。「なぜ昨日夜更かししたのか?」
今度は、「見れていないドラマを全部見ようとしたから」という出来事が浮かび上がってきます。さらに掘り下げてみましょう。
三つ目の疑問。「なぜドラマが見れていなかったのか?」
→「連日の仕事が忙しすぎて、家に帰るのが遅い」
四つ目の疑問。「仕事が忙しすぎるのはなぜか?」
→「自分は余分に仕事をしている可能性がある!?」
ここまでくると、仕事に原因があることが見えてきますね。家に帰ってドラマ(しかも週にたったの一度の)を見る暇がないほど仕事が忙しいということになります。すると、その会社が労働基準法に違反している可能性も考えることができてくるため、その会社を辞めるなり訴えるなり、次に起こすべきことが見えてくるわけです。
繰り返し「なぜ?」と考えること、このことを覚えておきましょう。
習慣② つまり、これは~だ。と結論付ける
次に、先ほど話した「具体化」したことを応用してみましょう。今度は、「なぜ?」と繰り返すことによって見えてきたものから、「じゃあ、これは〇〇だ。つまり〇〇という対策をとろう」と考えを発展させるのです。
実は、この発展の作業が最も肝心かつ難しいです。しかし、習慣次第では必ずできるようになります。また、思考の質は、この作業で一つ深まります。
この考え方はさっきの例でいうと「この会社は労働基準法を違反している。だから訴えよう」と結論付けた部分に当たります。これが抽象化に当たります。
先ほどの「具体化」は、本項で結論付けたり本質をとらえたりするための材料ということになります。この材料を使って考えを発展させていくのです。
「抽象化」ができるようにならなくては、「具体化」した意味がありません。これら二つはセットで考えます。始めは難しくても、何でもいいので考えてみるようにしましょう。
習慣③ 現代文の文章問題を解く
ここで、いったん伺います。あなたは国語の問題は得意だったでしょうか?こう聞くとほとんどの人が「私はあんまり・・・」や「カンで解いていたしなあ」と答える人が多いと思います。実は、国語という教科にこそ、思考力のカギがあるのです。
国語の文章問題をよく見ると、「なぜ~といえるのか」や「~とはどういうことか」と聞かれている問題がほとんどであることに気が付きます。この「なぜ~」は具体化、「どういうことか」は抽象化と同じです。そして思考力とは具体化と抽象化のことです。
つまり、国語というのは思考力の基礎を築くための教科だったのです。
学生時代国語があまりできなかったという人は、この思考力(具体化と抽象化を考える習慣)が欠けていたということになります。
ここまでを踏まえると、思考力を上げるための最も手っ取り早い方法は、国語の文章問題をとくということになります。
国語の文章問題をどのように入手するのかですが、本屋に行けば、高校生向けの現代文の強化問題集などの書籍が比較的安くで手に入ります。日々こつこつと基礎を固めていけば、思考力のほか論理力も鍛えることができます。
実をいうと、学生の頃に勉強した5教科のうち、国語が最も大切になります。理由は、これから生きていく中で、ほかの4教科と比べ、圧倒的に応用がきくからです。
例えば、相手に自分の意見を伝えるときや相手の意見を聞くとき、国語力がないとうまく意思疎通ができません。また、本を読んで内容を理解する際も国語力がなければ本に書かれてあったことを自分の血肉にすることはできないでしょう。
このように、国語力は最低限もっておかなければ生きていくことはできません。それならば、ますます現代文の問題を解かないわけにはいかないでしょう。まずは本屋に行って、現代文の問題集を試しに見てみることです!
習慣④ インプットを毎日する
ここまで、具体化と抽象化の重要性や身に着けるための習慣についてお話してきました。では次に、具体化と抽象化さえできれば、正しい思考はできるかという話をしていきたいと思います。
結論を言うと、ノーです。
さっきまであんなに抽象化と具体化する力が大切と言っていたくせに
結局関係ないじゃないか!
なんだか矛盾にも聞こえる言い方をしてしまって申し訳ないと思いますが、具体化と抽象化する力は必要です。鍛えておいて損はないどころかメリットしかありません。
僕がこの項で何を言いたいのかというと、「いくら考える力があっても、そのもととなる情報がなければ考えることはそもそもできない」ということです。
もっと端的に言えば、「思考したければ情報を仕入れよう」ということです。このことをインプットといいます(一応です)。
例えば、あなたは数学の問題を解くとします。その時にこのような問題が出たらどうでしょうか?
ある四角形があるとする。この四角形の面積を求めよ。
僕だったら「、っは!?」ってなります。おそらく皆さんも似たような反応になるでしょう。どうすることもできずに結局その問題は飛ばすしかなくなります。
さすがにこの例は極端すぎるものです(情報は四角形ということだけですからね笑)。しかし、この例のように(?)情報が不足している状態では、いくら考える力を持っていても、正しい結論を導くことはできないでしょう。
情報がない状態でむりやり考えようとすると、あてずっぽうや間違った考えに陥る可能性があります。ならばどうするか・・・。答えは一つしかありません。そうです、情報を仕入れるのです。
本を読もう
情報の入手方法としては現代では多くの方法がありますね。テレビ、新聞、ラジオ、インターネットそのほか多くのメディアがあります。その中でも、僕が強く勧めたい方法は、本を読むことです。
理由としては、本を読むことによって、深い部分の知識を得ることができるからです。思考する際の情報として、表面的な知識だけでは足りないことがあります。そんなとき、もう一段階上の知識を得られる本は必須です。そもそも、表面的な知識を入手したいだけならば、ネットで検索すれば手軽に出てきます(そう、このブログみたいに)。
それから本というものは、一つのテーマについてまとめていますが、そのテーマに様々な情報が芋づる式に付随しているものなので、幅広い知識を網羅することができます。そのためどこかで読んだ知識が、別の機会で大いに活用できることもあるのです。
そのうえ、本を読む際に使うものは国語力ですので、本は読めば読むほど国語力が上がっていきます。知識の増加に相まって、思考力も付く。本を読まない手はありません。
習慣⑤ インプットの後はアウトプットをする
前項で本を読めばいいことはわかりましたね。では、ただ本を読んで終わりでいいのかというとそうではありません。面倒かもしれませんが、いろいろと手続きが必要なのです(手続きといっても難しく考えなくていいです)。
本を読んだ後何をすればよいのかというと、アウトプットをすればいいのです。考え方としては、吸収した分、還元するつもりで外にだすという意識になります。なぜアウトプットをする必要があるのかを説明していきます。
まず、情報を吸収したなら、その情報を記憶して消えないようにしなければなりません。でなければ読書した意味がなくなるので。しかし、ただのインプットだけでは、記憶は保持しづらいといわれております。
では、どのように吸収した情報を保持するか。ここで出てくるのがアウトプットです。
実は、覚えたばかりのこと(インプットしたこと)を、メモ帳などに書き出すと(アウトプット)通常よりも長い期間記憶に保持できるようになるのです。このことは様々な研究によって明らかになっています。
理屈を考えてみれば納得できます。まず、アウトプットするには、一度自分の頭に入ったことを自分で咀嚼(そしゃく)し、それをわかりやすくまとめて出す必要があります。
つまり、アウトプットするためには、一度自分の脳のフィルターを通す必要があるので、分かった気になっていた部分や気が付かなかったことを発見でき、より深く理解することにつながるというわけです。
アウトプットすることによって理解した知識というのは、忘れない血肉になり、やがて知恵へと昇華していきます。これがアウトプットが知識を忘れにくくする理屈です。
どうアウトプットするか
アウトプットの有用性はわかりましたね。では、どのようにアウトプットを実行していけばいいのでしょうか?
まあ、単純に言ってしまえば、とにかく頭の中の知識を外に出してあげればいいのですが…。方法はいろいろあります。友人に最近読んだ本の内容を簡単に説明するでもいいですし、ツイッターに要約した文章を上げてもいいかもしれません。
僕の場合はブログやyoutubeにアウトプットしているのですが、そのほかの手軽にできる方法をご紹介します。
①読んでいる本に走り書きする
アウトプットの方法の一つに本に自分の思ったことを書き留めておくという方法があります。なんでもいいので何かを思った瞬間に走り書きするのです。「この~という部分は〇ページに書かれていたことを応用している」とか、少しわかりづらい部分に「ここは〇〇という意味かな?」といったことを書くといいです。
僕は、たまに誤字を見つけるとそこの部分を丸で囲んで「間違いミッケ~」と書き込むこともあります笑。いやらしいですね。
②読書ノートを書く
もう一つの方法に、本を読んだ後、その本のポイントをまとめてノートに書くというものもあります。このポイントをまとめるという部分が大事になってきます。ポイントをまとめるとは具体的なことを抽象的にとらえて要約することです。それによって、アウトプットの効果以外に思考力(具体→抽象化)も鍛えられます。
もちろん、要約ですから、まとめるさいは文の量ができるだけ少ないほうがいいです。できれば、一冊当たりの要約は1~2ページに抑えましょう。図や矢印を用いてぱっと見で何となくわかるレベルまで持っていけたら理想的です。
はじめは難しいでしょうから、そんなに堅く構えずに、気軽にまとめていきましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。この記事を読んだことで、早く思考力を鍛えて、読書しまくりたいと思っている人も多いと思います。考える力というのは、一朝一夕に身につくものではありません。何事もこつこつです。
今回の記事が、皆さんが思考力向上を目指すきっかけになれば幸いです。それではまたいつかお会いしましょう。僕は皆さんを応援しています!