ChatGPTに将棋をさせてみた
皆さんこんにちは。ロクです。
最近話題のChatGPT,なんだか今では全能なんじゃないか・・・と思われ始めていますね。笑
そこで僕は、本当に全能かどうかを確かめるべく、このChatGPTに将棋を指してもらうことにしました。
僕は将棋が好きなので、新しい指し手ができるかもしれないと思うと、少しわくわくします。
それではさっそくやっていきましょう。
将棋を持ち掛けてみる
まずは、「将棋をしませんか。」とシンプルに誘ってみます。
すると、承諾してくれました!
ルールと順番を指示する必要があるようです。
いったん、相手側の指し方を参考にするために、後手番を選びました。
?!、どうやらChatGPTは、自分が後手番に回るよう指示されたと解釈してしまったようです。少し雲行きが怪しいですね。
いったん軌道修正するために、僕が後手番で、GPTが先手番だと伝えてみます。
次こそ大丈夫だと思った次の瞬間。
ChatGPTは裏切りませんね。笑
「では、あなたが後手で始めますね。では、最初の一手を指示してください。」これ、まあまあパワーワードですからね(;^ω^)。
実際にプレイしてみる
このまま延々と修正し続けても始まらないので、仕方なく僕が先手番ということで指していこうと思います。
7六歩と指しました。それに対し、相手は3四歩としてきましたね。これは、互いの角道があいている状態です。
この表記法でしてもできますが、ちょっとわかりにくいので、ChatGPTに将棋盤の状態を表示してもらうように指示してみます。
うーん・・・一応それっぽい形は表示してもらいましたが、なんだか残念な感じですね。コマがあるべき部分は雑に白丸で省略されています。しかもよく見たら、横の白丸は8個しかありません。
そもそも、これはテキストを出力して表現しています。僕側のコマならまだしも、逆さに表示する必要がある相手側のコマを表示することはできるのか?という疑問がでてきますね。
これは・・・早くも挫折か??
図示させるのはあきらめる
どうやら、ChatGPTは、状況を図で表すことが苦手なようですので、ここからは指し手を表記することだけに専念させることにします。
将棋の進行状態の表示は、ぴよ将棋か何かを使うことにしましょう。
現在はこんな感じになっています。じゃあ、気を取り直して、7五歩と打ちます。
すると、相手は角道をふさいできました。なかなか将棋をわかっているような指し方だと思います。
では、僕は振り飛車が好きなので、今回も振り飛車で攻めてみます。
7八飛、すると、相手は2六歩とついてきました。・・・2六歩!?
将棋盤をみたらわかる通り、2六歩は、僕が指すことのできる手ではありますが、相手はさせない手となっています。これはかなり雲行きが怪しくなってきましたね。
もしかしたら、8四歩の間違いかもしれませんので、指摘してみます。(たぶん気が動転して相手と自分のコマ配置を逆転させちゃったんだよね、、、汗)。
おお!相手は手を修正させてきて、僕の予想した通り「8四歩が指したかったんだ」と認めました。ただ、ChatGPTは、相手の意見に流されがちなところがあるので、ここでは穏便に僕の意見に従っただけかもしれません。(^^;
今の状況は上の通りです。今のところ順調に指せています。
では、型を仕掛けていこうと思います。
僕は、飛車を前に伸ばしてみたのですが、相手はそれに対して3四歩を指してきました。。。そこはもうすでに指されているんだよなあ・・・
どうにかして軌道修正をできないものか、模索してみます。
とりあえず、間違いを指摘してみると、
お、素直に応じてきた!しかし、改めて指した手は4四歩・・・そこもすでに歩が居座ってんだよなあああ。
ここで、ある一つの疑惑が浮上してきます。
「コイツ自分が指した手をすでに忘れてるんじゃね?」疑惑です。
どこかで狂った対局
あきらめたくない僕は、もう一度指摘してみます。
すると、自分の手が誤っていたと認める一方、、、手の修正を僕に求めてきました!
それいいんですかね??僕が相手の手を指してもいいんですが、それだとちょっとアンフェアというか、僕が有利なようにさせるような気がしますけどね。
うん?僕が相手の手の修正をしたつもりでしたが、相手は僕の手を代行して打ってきました。・・・ってことは順番が入れ替わってる!?
もうめちゃくちゃ…けど、一応指し続けてみようと思います。
なめとんのか!ww
相手側は、歩を3マス前進させてきたとも取れますが、もしかしたら、順番が入れ替わっていることに気が付いていない可能性がありますね。
これではちょっとめんどいので、ここからは、ゲームを修正した結果をダイジェストで表示していくことにします。
勝負の行方
ここからは、この後の勝負がどうなったのか見ていくことにしましょう。
後手6六歩、先手8五歩、後手6五歩、ここまで、ChatGPTの間違い2回、誤答率100%。
最後までゲームができるか不安しかありませんが、頑張ってみます。
先手4五歩、後手5六歩、先手8八角成、後手5五歩、先手8九馬、後手6四歩、修正3回、率100%。
なんというか、、簡単に相手陣に馬を作ることができてしまいました。ChatGPTは、将棋の腕でいえば覚えたてくらいですね。
と、ここで異変が。僕は、6四歩として相手の歩をとったのですが、なんと、相手のChatGPTは、その後いくら修正してもかたくなに6四歩か7六歩を指そうとし続けるのです。
ここは、僕が相手の分も修正して、その上自分の指し手も指すしかありません(?)もはや将棋ではない何か別次元の戦いです。
とここで、僕は修正しました。しかし、よくよく見返したら、修正した指し手に間違いがあることに気が付きます。それは、6六歩ではなく、6六飛だったということです。
これはまずいんじゃ・・・と僕は思いました。なぜなら、ただでさえ間違いまくっているChatGPTに対して間違った手を僕が指してしまったことで、相手のパラメタがさらにぐちゃぐちゃになった可能性があるからです。
しかし強行します。
さらなるカオスへ
この後ChatGPTは4八銀と打ち、僕は9九馬と打ちました。
ChatGPTの出方をうかがいます。
ChatGPTは次のように返答しました。
ご、5八銀だと!?
つまり、彼の中では銀は横方向にも進めるということです!しかも、右と左のどちらの銀を動かしたのか示してくれなかったのでわかりません笑。
というか、飛車を避難させなくてもいいんだな!?
修正を指示するのがだるくなってきたので、相手のしたいことをくみ取って僕が代わりに修正していこうと思います。もはやカオス。
5七銀右にしておきましょうか。
僕は、6六馬として飛車をとります。では、彼の回答は、、、
何してんだあんた。。。
「馬を銀で取りなさいよ、これだからもうー。」じゃすまないレベルじゃねーか。
なんだか相手側がかわいそうになってきました。
よく考えれば、彼はずっと将棋盤なしで指し手だけをみながら将棋をしています。たとえるなら、目隠しをしている状態でスイカ割りをしているようなものです(これは普通か)。もしくは耳栓をした状態で百人一首をしているようなものです(これは絶望すぎかも)。
ここはもう、苦しませずに一気に片を付けたいですね。
ついに決着
相手側が将棋盤の状態を把握していないという事実に付け込んで、飛車で奇襲を仕掛けます。
案の状玉を守ることはありませんでした。ていうかそこに銀おけねーから。
まあ、彼の意図を組んで5七銀としておきます。
かたくなな4七銀!ww
ここも意図を組んで5七銀としておきましょう。
もちろん、ぼくは5七飛成とします。さあ、向こうはどうする?
でた!4七銀!
ていうかもう銀ないよぉ?
きっと、彼はもう相当参っているんだと思います。将棋盤がないうえ、いつの間にかここまでズタボロにされているんです。
もう僕がとどめを刺します。
普通の対局なら、僕もいくつか違反めいたことはしていますが、なにはともあれ僕の勝ちです。
それにしても、、彼はなんていいやつなんだ!
あんなに一方的にズタボロにされたにもかかわらず、笑顔で相手を祝福し、素晴らしいと認めることもできます。きっともううんざりなはずなのに、嫌な顔一つせず「またいつでも対局を行いましょう」とも言ってくれました。
おれはなんてひどいことを。。。ChatGPTさん、これからもぜひ良好な関係を築きましょう。
まあでも将棋はもうしないだろうな笑。
最後に
ChatGPTは対局後、こう言い残しています。
”対局を通じて、指し手や指し間違いがありましたが、最終的には素晴らしい勝利を収められました。将棋は戦略と計算力が求められるゲームですが、それだけに勝利の喜びも大きいですね。”
ChatGPT
彼の勇姿をたたえてやってください。
ってかあれ?僕が負けた感じのこと言ってない?大丈夫?
まあそれは置いておき、ここらへんで今回は終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。
それではまた~。